フラッシュ型教材活用セミナー in 米沢

活用事例のご紹介

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
会場の「伝国の杜 置賜文化ホール」

 『第36回フラッシュ型教材活用セミナー』は、2012 年11月24日(土)、初冬の東北・山形県米沢市で行われました。会場は、上杉神社に隣接する「伝国の杜(でんこくのもり)置賜文化ホール・大会議室」。小・中学校の先生を中心に、教育センターや教育委員会の先生方、総勢74名が参加され、大盛況のうちに終了しました。

-「第 36 回フラッシュ型教材活用セミナー in 米沢」ご登壇者-

堀田 龍也 先生(玉川大学教職大学院)
高橋 純 先生(富山大学人間発達科学部)
石井 一二三 先生(青森県八戸市立是川小校) 
岸本 厚子 先生(静岡県富士市立富士南小学校)
表 克昌 先生(富山県氷見市立明和小学校)
金 隆子 先生(山形県米沢市立第二中学校)
笠原 晶子 先生(群馬県前橋市立荒牧小学校)

本セミナーの『趣旨説明』

 冒頭、堀田先生から「このセミナーでは、まずフラッシュ型教材をご理解いただき、それをどのようにして作ればいいか、どのようにして使ったらいいのかを身につけていただくことが目的です」とごあいさつ。

 さっそく、どのような教材かを実感いただこうと、帯分数を仮分数に直して答える教材と地図記号の教材を体験いただきました。

 「1回で完璧にわからせようとする必要はありません。何回か繰り返すと全員ができるようになります。毎日繰り返すことがいいでしょう」とのお話に、児童生徒役を体験したばかりの参加者の皆さんのうなずく姿が多く見られました。そして、「フラッシュ型教材は、フラッシュ・カードをパワーポイントのスライドに置き換えた教材で、基礎・基本と言われる、あった方がいい知識、すぐにできた方がいいような技能を確実にできるようにするための教材です。教材は単純だけど意外と奥が深いですよ」との締めくくりに、これから始まるフラッシュ型教材の実践がますます楽しみ!とばかりに、参加者の皆さんの目が輝いてきました。

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堀田龍也先生による『趣旨説明』

『模擬授業 5 連発』

 日ごろから教室でフラッシュ型教材を活用している4人の先生方による、5つの模擬授業が披露されました。 教材は、いずれも自作。児童生徒役の参加者の先生方は、いつもと逆の立場で子どもたちの気持ちを実感できる貴重なコーナーです。

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岸本厚子先生による「道徳」と「音楽」の模擬授業

 岸本先生は「道徳」と「音楽」の模擬授業を実践。「道徳」の模擬授業のテーマは、「お友だちと仲良くできる言葉を覚えましょう」。「ありがとう」「どういたしまして」「ごめんね」「いいよ」「気にしないで」、さらに「お先にどうぞ」「いい人だね」「だいすき!」を心を込めて発声して、言葉と動作を学びます。“小学校1年生”になりきろうと参加者の先生方も大奮闘! 最後に「これからは、お友だちに温かい言葉を使って仲良くしましょうね」との締めくくりに拍手喝さい。とてもほんのりとした模擬授業になりました。

 「音楽」の模擬授業のテーマは「日本のいろいろな地方の音楽に親しもう」。民謡を題材に、まず「山形県-花笠音頭」のように、都道府県と民謡のタイトルを相互に学び、さらには、手拍子を入れながら「ヤッショーマカショ」と、その囃子詞も併せて学習。笑顔いっぱいの心躍る楽しい模擬授業でした! 

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
石井一二三先生による「国語」の模擬授業

 石井先生の「国語」の模擬授業は、「同じ読みでちがう意味」がテーマ。「階・回」「花・鼻」「家事・火事」といった同音異義語を提示しながら、全員での読み、1列指名しての読み、最後は、正しい方の漢字に右、左と言いながら手を上げて答えさせるといったように、短時間ながらも、バリエーション豊かに、テンポの良い流れで楽しく学習していきました。

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表克昌先生による「総合」の模擬授業

 表先生の「総合」の模擬授業のテーマは、「点字を読もう」。 はじめに、「点字は、6つの点で表された言葉です」と説明。「あ・い・う・え・お」の5枚のスライドを、「先生のあとに」「全員で」「ランダムで」と変化をつけて読んでいきます。そしてテスト。2文字の言葉を挙手して答えます。

 最後に、「この会場にも点字があります」と、エレベータに表示されている点字個所を写真で示して、締めくくられ、会場からは、ひと際大きな拍手が送られました。

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金隆子先生による「国語」の模擬授業

 

 金先生による「国語」の模擬授業は、「作者と作品名を覚えましょう」。近世を代表する5人の作家と作品名(夏目漱石『草枕』・森鴎外『舞姫』・芥川龍之介『羅生門』・太宰治『走れメロス』・川端康成『伊豆の踊子』)をフラッシュ型教材を通して学習します。 作家の名前、作品名を先生のあとや全員で読んだり、先生が作品名を読んで作家を、逆に、先生が作家を読んで作品名を答えたりといったバリエーション豊かに、リズムよく進められました。

 参加者は繰り返していくうちに、自然と口になじむ様子が伺えました。

ワークショップ『フラッシュ型教材作成体験』

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笠原晶子先生による『フラッシュ型教材作成体験』

 フラッシュ型教材を体験したところで、今度は、参加者が実際にフラッシュ型教材の作成に取り組む「ワークショップ」です。笠原先生の指示に従って、進められました。若い先生もベテランの先生も、小学校の先生も中学校の先生も一緒になって、班を作り、協力しながら、 自慢のフラッシュ型教材を作り上げていきます。

 ここでは、パソコン上のパワーポイントではなく、紙に書いて作成することで、パソコンの操作に不慣れな先生方もスムーズに教材制作に集中できます。また、自分一人では思いつかなかったアイディアも、グループでのやりとりや、他のグループの教材を披露しあうことを通して、多くの発見が得られる点もこ のワークショップの特長です。

 とくに、班ごとに選ばれた“営業係長”が、自慢のフラッシュ型教材を他のグループに必死に売り込む姿に、あちらこちらで笑いや拍手が起こるなど、なごやかな雰囲気に包まれました。

解説『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
高橋純先生による解説
『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』

フラッシュ型教材を実際に作成し、フラッシュ型教材とは、どのような教材かをご理解いただいたところで、高橋先生による『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』に続きます。 作成にあたっては、「問題数は10問程度」「瞬時に答えられる内容」「答えが1つになるような発問・指示」といった基本的なポイントが示され、入手においては、フラッシュ型教材の専用ダウンロードサイト『eTeachers(http://eteachers.jp/)』が紹介されました。

 現在『eTeachers』には、13,000 を超えるフラッシュ型教材が収録されています。登録は無料です。必要な教材をダウンロードしてご利用ください。

市販のフラッシュ型教材による『じっくり模擬授業 3 実践』

 後半は、市販されているフラッシュ型教材を活用した、3つの模擬授業で再開されました。

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
石井一二三先生による
『フラッシュ基礎・基本』の模擬授業

 石井先生は『フラッシュ基礎・基本3年生』を使用した「理科」の模擬授業「昆虫博士になろう!」。モンシロチョウ、カマキリなどの昆虫の名前、昆虫の体のつくり(頭・胸・腹)について繰り返し答えたあと、最後は、○×で答える「昆虫の識別クイズ」で締めくくられました。

 昆虫の根拠となる「頭、胸、腹、胸から6本」は、両手を使って口ずさむ名セリフとして、ここ米沢でも大好評でした!

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
 金隆子先生による
『フラッシュ漢検』の模擬授業

 

 金先生は『フラッシュ漢検5級』を利用した模擬授業。

 対義語(定例-臨時など)・類義語(進歩-発展など)をテーマに、先生のあとに読む、生徒だけで読む、を繰り返したあとに、「対義語・類義語のカードゲーム」を展開。両手を頭に置いて、先生が読み上げる熟語の対義語・類義語のカードを取るゲーム。1問ごとに歓声が上がり、大いに盛り上がりました!

 最後は「漢字を指で覚えます」と、この日学んだ対義語・類義語を空書きして締めくくり。

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
表克昌先生による『フラッシュ英語』の模擬授業

 

  “Hello!”と、大きな声で表先生が登場。『フラッシュ英語』を使った模擬授業です。

 America、Australia、Canada…と教材に収録されているネイティブの音声に続いて発音練習をしたあと、国名を聞いて、国旗のカードを取る「カルタゲーム」、さらに、“Where do you want to go?”“I want to go to ~.”の表現による「インタビューゲーム」では、会場総立ちの状態で、どこに行きたいかを訪ね歩き、大盛り上がり!

 いつもながら、元気いっぱいの表先生の授業に、会場全体が笑顔に包まれました。

解説『フラッシュ型教材 活用のポイント』

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
高橋純先生による解説
『フラッシュ型教材の活用のポイント』

 ここでは、フラッシュ型教材を活用する際のポイントについて、高橋先生に解説いただきました。

 「フラッシュ型教材には、短い集中時間で基礎学力が向上するという大きな特長があります。また、褒めて使うことによって子どもに自信がつく、これが一番の効果だとおっしゃる先生方もいらっしゃいます」と話され、初めての先生には、「さきほどの『eTeachers』から九九や単位換算、公式といった定番の教材を選んで活用すること。そして、定番の教材がまとめられた『フラッシュ基礎・基本』『フラッシュ英単語/英語表現』、教科書に対応した『フラッシュくりかえし漢字ドリル』等の市販の教材を使うのが効率的」と解説されました。

 さらに、効果を高めるためには、「授業の始めの復習や休み時間の終わりかけなどの数分のすきま時間で日常的に活用していくことが大事」とのアドバイスも添えられいただきました。

総括講演『フラッシュ型教材を活用した現実的な ICT 活用』

フラッシュ型教材活用セミナーin米沢
堀田龍也先生による『総括講演』

 セミナーの締めは、堀田先生による総括講演。

 冒頭、「薬にはそれぞれに効能があるように、教材も同じだと思います。フラッシュ型教材は、知識・技能の確実な定着にしか効きません」のひと言に、フラッシュ型教材を体験したばかりの参加者からは、大きなうなずきが見られました。

 そして「フラッシュ型教材は、ほんの一部にしか効かない教材ですが、その一部というのが学校教育の中に頻繁にあって、そこをやることがあまり学力の高くない子にとくに効く、そのことの影響は授業のやりやすさとかその子の存在価値を高める意味でも非常に有効です。いずれにしても、子どもたちに力をつけるための教育をしっかり行おうとしている先生にフラッシュ型教材をぜひ使っていただきたいと願っています」とまとめられました。

楽しそうに笑顔で会話をしながら会場を後にする多くの参加者の姿からは、充実感が感じ取られ、久方ぶりの東北路のセミナーは大盛況のうちに終了しました。

 

 

参加者の感想(アンケートより抜粋)

フラッシュ型教材活用セミナーin沖縄

・ ICT活用は、「むずかしい・めんどう」というイメージでしたが、今日、具体的に授業の中での活用方法を教えていただいて、「できそう」という感じを持つことができました。
・ 月曜日からさっそく実践していきたいと思います。基礎・基本の定着は必至です。
・ フラッシュ型教材の効能を具体的に知ることができました。今後使っていきたいと思いました。
・ 講師のテンポの良い講義、説明が素晴らしく、3時間があっという間でした。自分にもできそうだと思えたことが一番うれしかったです。
・ eTeachersに登録して、明日から活用してみます。すき間時間を有効に活用したいと再認識しました。