フラッシュ型教材活用セミナー in 福井

活用事例のご紹介

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
会場の「福井市地域交流プラザ」

 『第35回フラッシュ型教材活用セミナー』は、2012 年10月20日(土)、北陸・福井駅に隣接する福井市地域交流プラザで行われました。小学校の先生を中心に、中学校の先生や教育委員会の方々など、42名の教育関係者にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。

「第35回フラッシュ型教材活用セミナー in 福井」ご登壇者-

堀田 龍也 先生(玉川大学教職大学院)
高橋 純 先生(富山大学人間発達科学部)
石井 一二三 先生(青森県八戸市立是川小校) 
神田 京子 先生(富山県高岡市立古府小学校)
表 克昌 先生(富山県氷見市立明和小学校)
金 隆子 先生(山形県米沢市立第二中学校)
片山 淳一 先生(岡山県総合教育センター)

『趣旨説明』

 「フラッシュ型教材は、昔からあるフラッシュ・カードをパワーポイントのスライドに置き換えてICT教材にしたもので、基礎・基本の知識や技能を、確実に素早く定着させるのが目標であり、特長です」とフラッシュ型教材についての説明のあと、参加者は、地図記号や世界の国旗の教材にチャレンジ。さらに、都道府県名を読み、次に県庁所在地を問い、名物を問うなど、都道府県に関する教材では、提示するスライドは同じでも、発問を変えることでいろんな回答を引き出せることを実感。「教材は単純だけど意外と奥が深い」という堀田先生の言葉に、参加者も納得の表情。

 フラッシュ型教材のイメージをつかみ、これからがますます楽しみ!とばかりに、参加者の皆さんの目が輝いてきました。

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堀田龍也先生による『趣旨説明』

『模擬授業5連発』

 いよいよフラッシュ型教材の実践です。石井一二三先生、神田京子先生、表克昌先生、金隆子先生に よる、自作のフラッシュ型教材を用いた5 つの模擬授業が披露されました。

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神田京子先生による「音楽」と「社会」の模擬授業

 神田先生は「音楽」と「社会」の模擬授業を実施。

 「音楽」の模擬授業では、スライドを見て、音符に合わせて手をたたき、「タン・タタ・(ウン)」といった声も同時に出して答えていきます。最後は、楽曲『もみじ』が完成。答える声だけでなく、手をたたく動作も併せて答えさせるという、体を動かすのが大好きな子どもの特徴を生かした楽しい模擬授業になりました。

 「社会」の模擬授業のテーマは「日本の周りの国を覚えよう」。国旗を見て国名を答える、地図に置かれた国旗に気をつけて国名を答える、地図を見て国名を答える、と繰り返して声を出して答えていくと、いつの間にか、声も揃い、あっという間に、日本、ロシア連邦、モンゴル、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国の国名と地図上の位置がしっかり覚えられたようです。

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
石井一二三先生による「国語」の模擬授業

 「皆さんは小学3年生です。心の準備はいいですか」とスタートした石井先生。「国語」の模擬授業では、同音異義語をテーマに、全員での読み、1列指名しての読み、最後は、正しい方の漢字に右、左と言いながら手を上げて答えさせるといったように、短時間ながらも、バリエーション豊かに、テンポの良い流れで楽しく確認していきました。

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
表克昌先生による「総合」の模擬授業

 表先生の「総合」の模擬授業のテーマは、「点字を読もう」。

 「点字は、6つの点の組み合わせでできています」という説明からスタート。「あ・い・う・え・お」の5枚のスライドを、「先生のあとに」「全員で」「ランダムで」と変化をつけて読んでいきます。そしてテスト。2枚のスライドが提示され、挙手して答えます。最後に、エレベータに表示されている点字個所を写真で示し、締めくくられました。会場からは、「お~!」という歓声が上がり、まさに、感心しきりの画期的な教材の誕生でした。

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金隆子先生による「国語」の模擬授業

 金先生による「国語」の模擬授業は、近世を代表する5人の作家(夏目漱石・森鴎外・芥川龍之介・太宰治・川端康成)と作品名についてフラッシュ型教材を通して学習。作家の名前、作品名を、先生のあとや全員で読んだり、先生が作品名を読んで、作家を答える、逆に、先生が作家を読んで、作品名を答えるといったバリエーション豊かに、リズムよく進められました。

 くり返していくうちに、回答するスピードも増し、自然に体に染み込んでいく様子がうかがえました。

ワークショップ『フラッシュ型教材作成体験』

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片山淳一先生による『フラッシュ型教材作成体験』

 参加者が実際にフラッシュ型教材作りに取り組む「ワークショップ」です。進行は、片山先生。若い先生もベテランの先生も、小学校の先生も中学校の先生もみんな一緒になって、グループで協力して、 自慢のフラッシュ型教材を作り上げていきます。

 PC上のパワーポイントではなく、紙に書いて作成することで、日ごろPCでの操作に抵抗感がある先生方もスムーズに教材制作に入っていけます。また、自分だけでは思いつかなかったようなアイディアも、グループでの作成や、他のグループの教材を披露しあうことで多くの発見が得られる点もこ のワークショップの醍醐味です。

 とくに、グループの営業係長が、自慢のフラッシュ型教材を他のグループに売り込む姿に、あちらこちらで笑いや拍手が起こるなど、和気あいあいの風景が見られました。

解説『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
高橋純先生による解説『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』

 フラッシュ型教材とは、どのような教材かを知っていただいたところで、高橋先生による『フラッシュ型教材の作成・入手のコツ』に続きます。

 ここでは、「問題数は10問程度」「瞬時に答えられる内容」「答えが1つになるような発問・指示」といった作成の際のポイントが示され、入手においては、フラッシュ型教材の専用ダウンロードサイト『eTeachers(http://eteachers.jp/)』が紹介されました。

 現在『eTeachers』には、13,000 を超えるフラッシュ型教材があります。必要な教材をダウンロードしてご利用ください。

市販のフラッシュ型教材による『じっくり模擬授業 3 実践』

 後半は、市販のフラッシュ型教材を活用した、3つの模擬授業から始まりました。

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石井一二三先生による『フラッシュ基礎・基本』の模擬授業

 石井先生は『フラッシュ基礎・基本3年生』を使用した「理科」の模擬授業「昆虫博士になろう!」。昆虫の名前、昆虫の体のつくり(頭・胸・腹)について繰り返し答えたあと、最後は、○×で答える「昆虫の識別クイズ」で締めくくられました。

 昆虫の根拠となる「頭、胸、腹、胸から6本」は、両手を使って口ずさむ名セリフとして、永遠に残ることでしょう!

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
金隆子先生による『フラッシュ漢検』の模擬授業

 金先生は『フラッシュ漢検5級』を利用した模擬授業。

 対義語・類義語をテーマに、先生のあとに読む、生徒だけで読む、を繰り返したあとに、「対義語・類義語のカードゲーム」を展開。頭に両手を置いて、先生が読み上げる熟語の対義語・類義語のカードを取るゲーム。集中力も高まり、大いに盛り上がりました!

 最後は「指で漢字を覚えます」と空書きで締めくくり。

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
表克昌先生による『フラッシュ英語』の模擬授業

 “Hello!”と、大きな声で、元気よく表先生が登場。『フラッシュ英語』を使った模擬授業です。

 国名を聞いて、国旗のカードを取る「カルタゲーム」、さらに、“Where do you want to go?”“I want to go to ~.”の表現による「インタビューゲーム」は、会場総立ちの状態で、いずれも大盛り上がり!

 いつもながら、オリジナリティあふれる表先生の授業に、会場全体が笑顔に包まれました。

解説『フラッシュ型教材の活用のポイント』

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
高橋純先生による解説『フラッシュ型教材の活用のポイント

 フラッシュ型教材を体験的にもご理解いただいたところで、高橋先生の解説により、その活用のポイントについて再確認します。

 「フラッシュ型教材には、短い集中時間で基礎的な学力が向上するという特長があります。この効果を得るためには、九九・単位換算・公式といった定番の教材を選ぶこと。さらには、定番の教材がまとめられた『フラッシュ基礎基本』『フラッシュ英単語/英語表現』『フラッシュくりかえし漢字ドリル』等の市販の教材を使うのがよい」と話されました。

 さらに、日常的に活用する上で、「授業の始めの復習や休み時間の終わりかけなどの数分のすきま時間で毎日活用していくのが大事」とのアドバイスも添えていただきました。

総括講演『フラッシュ型教材を活用した現実的な ICT 用』

フラッシュ型教材活用セミナーin福井
堀田龍也先生による『総括講演』

 セミナーの締めは、堀田先生による総括講演。

 冒頭の「フラッシュ型教材は万能ではありません。知識・技能の定着に効く教材です」のひと言に、参加者の大きなうなずきが印象的でした。フラッシュ型教材の効能を実感したことがうかがえました。

 そして「フラッシュ型教材の活用は、ICT活用の一つです。フラッシュ型教材を毎日2~3分やれば、毎日ICTを活用していると言えるわけです。苦手と言っている先生もこれならできますよね」との堀田先生のお話には、これまでのセッションを通して体験しているだけに、「私もやってみよう」と思われた先生方も多いに違いありません。

 最後に「力をつけるということは、義務教育の中で何よりも優先すべきことだと思います。その力をつけるためにICTが使えれば何よりです」と締めくくられました。

 会場を後にする参加者からは、「とても有意義でした!」「早速、月曜日から始めたい!」といった声が聞かれ、久方ぶりの北陸路のセミナーは盛況のうちに終了しました。

 

参加者の感想(アンケートより抜粋)

・ セミナーの目的、効果がはっきりしており、大変参考になりました。
・ 楽しくも、密度の濃いセミナーでした。
・ 非常に手軽で簡単であるが、力量が問われる教材であると感じた。十分研究の余地あり。
・ 目からうろこがこれでもかと思うくらい落ちました。月曜日から、日々、続けていきます。
・ 参考になりました。eTeachersを活用します!
・ 子どもの力をつけるために、毎日コツコツ続ける大切さを再確認できました。