フラッシュ型教材活用セミナー in 倉敷

活用事例のご紹介

2010年5月22日、倉敷市芸文館にて「フラッシュ型教材活用セミナー」が開催されました。参加者は86名。市内外の小学校教員を中心に、会場は文字通りの満席となりました。

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堀田龍也先生(玉川大学大学院 教育学研究科)による主旨説明で、まずはフラッシュ型教材を体験。「いまから数字を見せます。読みましょう。」という指示の後、「1、2、3…」と連続して数字が変わっていきます。次に「7倍した数を言いましょう。」「英語で言いましょう。」「7倍した数を英語で言いましょう。」と指示に変化が加わります。苦しみながらもなんとか答えていく参加者に、堀田先生は「気づいたことは?」と問いかけました。「問題は同じでも、指示が違うと難易度が変わる」と参加者が答えると、周りの参加者もうなずき、フラッシュ型教材のポイントに早くも気づいた様子でした。

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その後、土井国春先生(徳島県東みよし町立三庄小学校)と此川美奈代先生(富山県滑川市立西部小学校)による算数、音楽、国語のフラッシュ型教材を活用した模擬授業。提示された角度が90度より大きいか小さいかを答える教材や、体の一部を使った慣用句、リズム打ちなど、フラッシュ型教材がどんな教科においても活用できるということ、シンプルだからこそ奥深いということを実感しました。

  フラッシュ型教材の活用イメージが広がったところで、高橋純先生(富山大学人間発達科学部)による「フラッシュ型教材作成・活用体験演習」で、紙を使って教材作りに挑戦。都道府県名を答えさせるもの、実験器具の名前を答えさせるものなど、さまざまな教材ができあがりました。グループでひとつひとつ教材を作り上げ、互いに披露しあうことで、教材作りのコツをつかみました。

「対談:フラッシュ型教材ここからはじめる」では、チエル株式会社の三好からフラッシュ型教材を無料でダウンロードできるサイト「e-Teachers」の紹介が行われました。無料の会員登録で自由に教材を検索できることや、学年や教科ごとにダウンロードできることなどの特長が紹介されました。高橋先生からは、ダウンロードした教材は、コピーしてスライドを増やしたり、文字や数字を書き換えたりすることによって色々とアレンジできるというフラッシュ型教材の活用のポイントが示されました。

続いては「じっくり模擬授業4実践」で教科の基礎基本のためのフラッシュ型教材や、食育、小学校英語のためのフラッシュ型教材を活用した模擬授業を体験します。大城智紀先生(沖縄県読谷村立喜名小学校)は、『フラッシュ基礎・基本』を使って、部首の名前を答えさせます。その後、部首が書かれたカードを使ってかるたゲームに取り組みます。ただ単に覚えるのではなく、ゲームを取り入れて楽しみながら知識を定着させる工夫がありました。笠原晶子先生(群馬県前橋市立桂萱東小学校)は、「食育」でフラッシュ型教材を活用した模擬授業を披露。『フラッシュ食育』を使って「食べ物ゲットゲーム」に取り組みます。ゲットした食べ物が赤黄緑と3つそろっていれば、1点。バランスよくとれているかどうかを競うことで、実際に食事をするときにもそのバランスが大事であることを気づかせます。さらに割石隆浩先生(北海道札幌市立新琴似緑小学校)による小学校英語の授業。『フラッシュ英語表現』を使って、"Where do you want to go?" "I want to go to ~."という表現を繰り返し練習します。その後、国旗のカードを使ってかるたゲームに取り組みます。教材が提示した国の国旗のカードを早く取ったほうの勝ちです。教材ごとに様々なアクティビティに取り組み、会場は大盛り上がりでした。

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パネルディスカッションでは、日常的にフラッシュ型教材を活用している先生方からの実践発表が行われました。笠原先生は、フラッシュ型教材が自校で一気に広まった経緯を紹介。はじめてフラッシュ型教材を活用する人は、かけ算九九や地図記号、約分などから始めると良いというアドバイスもあり、参加者は熱心に聞き入っていました。また、毎回授業の最初の3・4分くらいで前学年の復習をやっていくといった実践の際のコツも紹介されました。割石先生からは、小学校英語活動の取り組み方について「いきなり英語ノートで授業をするのは誰にとってもハードルが高い、まずは『フラッシュ英単語/英語表現』を使って、ワンクッションおいてから英語ノート【デジタル版】に進むのがよい」という体験談が語られました。

セミナーを締めくくる堀田先生の総括講演では、日々の授業を助けるシンプルなICT活用が重要であるというお話があった。「プロジェクタや大型テレビ、電子黒板など、大きく映すための機器はいろいろあるけれど、大事なことはそれらに『何を映すか』である。実物投影機で教科書を映したり、デジタルテレビで学校放送番組を観たり、デジカメで撮ったものを映したりする。フラッシュ型教材もまた、映すものの一種。ところが、世の中では、それらがすべて実現できる教材やソフトがいいのではないかという話になってしまう。何にでも効くようなICT活用ではなく、フラッシュ型教材は基礎基本の習熟のために使う、実物投影機はわかりやすく説明するために使うというシンプルなICT活用が大事です。そして、それを普及させるためには、ICTの操作スキルの習得が中心の研修ではなく、具体的な授業技術を身につけるための研修こそが必要です。フラッシュ型教材活用の研修では、これが実現します。」
堀田先生のお話に、参加者は終始真剣な表情を浮かべて聞き入っていました。

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セミナー終了後、満足げな表情を浮かべて会場を後にするたくさんの参加者の姿がありました。