フラッシュ型教材活用セミナー in 札幌

活用事例のご紹介

2010年1月30日、札幌コンベンションセンターにて「フラッシュ型教材活用セミナー」が開催されました。参加者は96名。市内外の小学校教員を中心に、熱心な大学生も加わり、大勢の方々が参加されました。

フラッシュ型教材活用セミナーin札幌

堀田龍也先生(玉川大学学術研究所)による主旨説明で、まずはフラッシュ型教材を体験。「数字を見せます。読みましょう。」という指示の後、「1,2,3…」と連続して数字が変わっていきます。数字をただ読むだけなら簡単ですが、次に「7倍した数を言いましょう。」「英語で言いましょう。」「7倍した数を英語で言いましょう。」と指示を変えて取り組んでみると、だんだん難しくなっていくことがわかります。見せるスライドに変化はなくても、指示(発問)を変えることによって難易度が変わることに参加者は気づいた様子でした。

フラッシュ型教材活用セミナーin札幌
フラッシュ型教材活用セミナーin札幌
フラッシュ型教材活用セミナーin札幌
フラッシュ型教材活用セミナーin札幌

その後、割石隆浩先生(札幌市立新琴似緑小学校)と土井国春先生(東みよし町立三庄小学校)による社会、理科、国語、算数のフラッシュ型教材を活用した模擬授業。歴史上の人物を答えさせたり、理科の実験器具の名称を答えさせたりなど、フラッシュ型教材がどんな教科においても活用できるということ、テンポ良く取り組むことでどきどき・わくわく感がアップすることを実感しました。
いろいろなフラッシュ型教材でイメージが広がったところで、高橋純先生(富山大学)による「フラッシュ型教材作成・活用体験演習」で、実際の教材作りに挑戦。漢字の部首を答えさせるもの、四字熟語を穴埋めしながら読むもの、音符を見せて手をたたくものなど、さまざまな教材ができあがりました。グループでひとつひとつ教材を作り上げ、互いに披露しあうことで、教材作りのコツをつかみました。

続いて、フラッシュ型教材は教科以外でも使えるということをさらなる模擬授業で実感。土方奈緒美先生(新宿区立早稲田小学校)は、「食育」でフラッシュ型教材を活用した模擬授業、箸の使い方について。『フラッシュ食育』を使って、正しい箸の使い方と共に「迷い箸」「たたき箸」などよくない使い方を見せていきます。正しいかどうかを○×で答えさせた後に、カードゲームで楽しみながら復習します。

「小学校英語」でフラッシュ型教材を活用した模擬授業として、ハエたたきで果物をゲットしながらパフェを作るゲームをしたのは笠原晶子先生(前橋市立桂萱東小学校)。果物の単語を覚えさせた後、代表者2名が、果物カードが貼られたホワイトボードに背を向けて立ちます。ほかの人は“What fruit do you like?”と問いかけます。『フラッシュ英語表現』から聞こえてくる“I like~.”を聞き取って、代表者はすばやくハエたたきで果物カードにタッチ。代表者の動きに会場は大盛り上がりでした。
菅野牧子先生(札幌市立山の手南小学校)は、「フラッシュ英単語」にある6つの職業の単語を覚えさせた後にジェスチャーゲームに取り組みました。チームの代表者が会場の一番後ろに立ち、「フラッシュ英単語」が示した職業をジェスチャーでチームに伝えます。そして、何秒で6つすべての職業を答えられるかを競うというもの。ゲームを通して職業の単語をしっかり覚えることができます。最後に、“I want to be a~.”の表現を確認し、ペアになって互いになりたい職業を答え合う活動で結びました。

フラッシュ型教材活用セミナーin札幌
フラッシュ型教材活用セミナーin札幌

パネルディスカッションでは、フラッシュ型教材を無料で提供しているサイト「e-Teachers」の紹介や、日常的にフラッシュ型教材を活用している先生方からの実践発表が行われました。土方先生は、「給食前や帰りの会の短い時間で使う」といった毎日活用しているからこその活用のコツや、初心者がフラッシュ型教材の活用を始めるときは「漢字の読み」からがおすすめ、など、明日からの授業にすぐに活かせる工夫がたくさん紹介されました。また、菅野先生からは、「英語ができない私にとって『フラッシュ英単語』は強い味方」「子どもと一緒に自分も単語を覚えられる」「子どもが笑顔で取り組むから教師も笑顔になる」といった体験談がたくさん語られました。

セミナーを締めくくる堀田先生の総括講演では、「ICTの操作ではなく、具体的な授業技術を身につけるための研修が大事」とのお話がありました。操作スキルの習得が中心の研修ではなく、授業技術を身につけるための研修こそが必要であるとの言葉に、参加者は真剣な表情を浮かべていました。
帰りがけには、「参加してよかった。」「授業に生かせる」といった声が多く聞かれ、セミナーは盛況のうちに終了しました。