フラッシュ型教材セミナー in 東京

活用事例のご紹介

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渡邉先生による小数の模擬授業の様子。“42.195”だけを使い、発問に変化をつける

2007年9月1日、立正大学にて、(社)日本教育工学振興会主催(チエル 協賛)によるセミナーが開催された。まずは、セミナーのコーディネータである(独)メディア教育開発センター准教授 堀田 龍也先生からの趣旨説明で、幕を開けた。

 「まずはやってみましょう!皆さんが子どもたちのつもりで」。現職の先生方100人を目の前にして、軽快なテンポでスライドが進んでいく。映っているのは、もちろん『フラッシュ型教材』。「次は、少し早くしますよ」と堀田先生の適度な声掛けに、会場は次第に一体感を増していった。  「フラッシュ型教材には色々な種類があり、多教科・多場面において活躍します。フラッシュ型教材にはどんな教材があって、どんなイメージで活用できるかということを、みなさんに感じていただければと思います」との言葉に、期待に満ちた拍手が会場を包んだ。

模擬授業「模擬授業12連発」

 ICTといえば、活用の場はおおよそ普通教科と思われがちだが、ここでは「体育」 や「図工」、「音楽」といった授業で使える教材も、テンポ良く紹介された。9教科にわたる模擬授業12連発は、まさに圧巻。授業での活用イメージを思い浮かべ、メモをとる姿も見られた。

実践報告

 授業のどのような場面で活用すると効果的なのか、実際の授業風景も含めて報告がされた。たとえば、「導入」部分では、前時の振り返りとしての活用。また「終末」では再確認、もしくは各児童の理解度の把握のために活用しているとのことだった。

 「『フラッシュ型教材』においては、短い時間で様々な場面で活用することが可能になります。ポイントは"短い時間で""テンポ良く繰り返し""褒める"ということ。それにより、顔が上がり、緊張感が生まれる。結果的に、児童・生徒自身の自信へとつながるのです」と富山大学准教授 高橋 純先生が最後に講評をまとめられた。

ワークショップ「みんなで作る実践イメージ」

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堀田先生のワークショップスライド。e-Teachersでのみ、限定公開されている。

 100人が6人ずつのグループに分かれ、実際に『フラッシュ型教材』を作ってみようというものだ。このワークショップでは、「フラッシュ型教材を制作するときの考え方を理解する」ために、画用紙を使って行われた。堀田先生のコーディネートのもと、各グループで活発なディスカッションが交わされ、グループごとに様々な教材が出来上がっていった。そしてそれぞれ出来上がった自慢の教材を持ち、各グループに「営業」して回る。教材の良さを相手に伝えることによって、その教材が何に効くのかを、先生方自身が理解していった。最後には、堀田先生から「これは教材ですから、教育的な視点で、教員が考えて作ることが大事です」とのまとめがあった。パソコンではなく画用紙を使うことによって、操作などに気をとられることなく、純粋に教育的な視点で教材を考えることができる。参加された先生方はそのことを、体験を通して実感したようだった。

パネルディスカッション「フラッシュ型教材を活用した実践の可能性」

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本セミナーのコーディネータを務める堀田 龍也先生。会場を沸かせながら、先生方を引き込んでいく姿は、流石の一言に尽きる。

 現職の教員、教育センターの指導主事、企業という、それぞれ違った立場からの報告がなされた。チエルの『InterCLASS』の学習評価システムとの連携に関しては、実践を通して児童の点数の上がり具合を提示し、効果を測る上で非常に有効であるとの紹介を受けた。

 最後に、堀田先生から「"学力"と一言で言っても色々とあります。問題解決も大事、知識も大事。最終的には全てを身に付けることが必要です。 しかし、同時に全てを身につけることはできず、そのためには多くの時間を要します。最近では、朝の10分間を活用した学習に取り組んでいる学校もあります。この時間を工夫するだけで、短い時間で学力を身に付けられるわけです。フラッシュ型教材はそういうタイプの活動にも十分活用できると思います」と『フラッシュ型教材』の今後の可能性に期待を込めて、セミナーを締めくくった。

 

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セミナーの詳細に関しては、Webサイトに順次アップして参ります。模擬授業で使用した教材や、ワークショップで使ったスライド等も公開しておりますので、是非セミナーを体感してください。

※画面は2008年7月当時のものです