研修パックの特長

「研修パック」は、フラッシュ型教材の良さや特長を、
「研修」で正しくストレートに伝えるためのツールです。

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 「フラッシュ型教材活用実践プロジェクト」により制作され、7月にリリースされた「研修パック」。8月末時点で、延べ1250冊が配布され、すでに校内研修や集合研修などで活用している先生も多い。この「研修パック」は、どのような意図で制作されたのか、どんな特長を備えているのか。監修にあたった、プロジェクト・リーダーであり、玉川大学教職大学院・教授の堀田龍也先生にお聞きした。

「研修パック」を制作したねらいと背景

 

玉川大学教職大学院
堀田龍也 教授

 フラッシュ型教材の認知度も高まり、活用する先生も増え続けています。eTeachersには1万1000件を超えるフラッシュ型教材がアップされ、会員数は8772名(8月末時点)。現場の先生方からは「簡単に使えて、子どもに効果がある」と好評で、フラッシュ型教材の良さを実感した先生が周りの先生に薦め、その先生がさらに他の先生に広める...という現象が起きています。

 その一方で、フラッシュ型教材の特長を理解せず、間違った使い方をしている例も、後を絶ちません。たとえばフラッシュ型教材にアニメーションを使ったり、スライドを回転させたり、シャドーなどの効果をかけて、過剰に装飾してしまうケース。一問一答形式でテンポ良く繰り返し答えるのがフラッシュ型教材なのに、見てもすぐ答えが出ない出題になっているケースも見受けられます。特にICTが好きな先生ほど、凝りたがる傾向があります。フラッシュ型教材は単純すぎると感じ、過剰にアレンジして、フラッシュ型教材ならではの特長を損ねてしまっているのです。

 正しい使い方を知ってもらうためにまず始めたのが、みなさんご存知のフラッシュ型教材活用セミナーです。セミナーはとても好評で、参加した先生方はフラッシュ型教材の魅力を知り、活用し始めています。しかしセミナーは頑張っても年6回が限度ですし、参加人数も限られます。そこでフラッシュ型教材普及策の第二弾として制作したのが、リーフレットです。リーフレット「フラッシュ型教材のすすめ」では、フラッシュ型教材の作り方や使い方、コツなどを簡潔にまとめ、授業写真を多く盛り込んで活用方法をイメージしやすいように工夫しました。このリーフレットは好評で、8月末の時点で約2万7000部を配布。日本全国の小中高等学校併せても約3万7000校であることを考えると、これは驚異的な数です。

 セミナーとリーフレットで、フラッシュ型教材は更に普及しました。しかし、まだ課題が残っていました。研修です。校内研修や集合研修で講師を担当する先生は、ICTが好きで詳しい方が多い。ICTに詳しいが故に、単純なフラッシュ型教材に物足りなさを感じ、「アニメーションにすると見映えがよくなりますよ」と、間違った方法を「良かれ」と思って研修参加者に薦めてしまうことがあります。一生懸命に教えようとするあまり、間違った使い方を伝えてしまっているのです。  

 フラッシュ型教材の良さや特長を、ストレートに正確に、校内研修や集合研修で伝えてもらうにはどうすればいいか。また、フラッシュ型教材のことはよくわからないから、研修で取り上げづらいと感じている先生方を後押しするにはどうすればいいか。そこで、校内研修や教育センター等での集合研修で活用してもらうために、「研修パック」を制作したのです。

「研修パック」には、フラッシュ型教材活用の ノウハウを凝縮!

 「研修パック」には、私たちがこれまでつちかってきた、フラッシュ型教材活用のノウハウを全て注ぎ込みました。
  2007年9月から21回開催してきたフラッシュ型教材活用セミナーでは、「どうすれば先生方に興味を持ってもらえるか。フラッシュ型教材の魅力や活用方法を正しく伝えられるか」と、研修の流れやワークショップ、提示する資料、講師の発問や解説などを練り上げ、参加者の反応を分析してはブラッシュアップを続けてきました。そのノウハウが、この研修パックに凝縮されています。

 また、教育委員会や教育センターでの研修を担当している先生方や、フラッシュ型教材を日常的に活用しながら校内研修などで周りの先生に広めている先生方も、「研修パック」の制作に参加。研修に参加する先生が何を知りたがっているか、どんな研修をすれば実践してくれるようになるか、学校現場のニーズと実態に即した内容に仕上げました。「研修パック」は、長年にわたってフラッシュ型教材の普及に取り組み、議論と実践を重ねてきた、われわれの知識と経験の集大成と言えます。

 「研修パック」さえあれば、フラッシュ型教材を使ったことのない先生でも、研修の講師ができる。「研修パック」を使えば、準備の手間をかけずとも、効果的な研修ができる。そんな研修教材セットを目指しました。その特長を紹介してみましょう。

特長1 コンパクトでシンプル

 今の学校現場はとても多忙で、校内研修の時間もなかなか取れません。全ての先生に集まってもらうのも困難です。そんな学校現場の実態に合わせて、「研修パック」は「コンパクトでシンプル」であることを心がけました。テーマ別に全8本の研修教材を用意。1本あたり30分程度で実践できるのが特長です。

 たとえば「A-1 フラッシュ型教材の体験研修」では、付属のCD-ROMに入っているフラッシュ型教材を使った授業ビデオを鑑賞。教師役・子ども役に分れてフラッシュ型教材を体験し、繰り返し教材・穴埋め教材などのタイプがあることを知った後、「九九や漢字の読み練習は、繰り返し教材が向いている」「四字熟語の練習を、穴埋め教材でやるといいかも」などと先生同士で話し合って終了という、シンプルな構成になっています。

 敢えて1本にまとめず目的別に小分けにしたのは、1回30分程度の研修なら、放課後などのちょっとした空き時間を利用して、気軽に取り組めるからです。所用で参加できなかった先生のために、再度行うのも容易です。
また小分けにしたことで、先生方の興味関心や意欲に応じて、取り組みやすくなりました。「おもしろそう!」「もっと知りたい!」と感じたら、次は別の巻を使う。「自分でフラッシュ型教材を作ってみたい!」という要望が多かったなら、「A-2 フラッシュ型教材の作成体験研修」を次にやってみる。「授業でフラッシュ型教材を使うときの、発問方法や答えさせ方を知りたい」とリクエストされたなら、「A-5 フラッシュ型教材・活用のコツ研修」を使ってみる。目的別に分かれているので、「ここが知りたい!」という要望にも対応しやすく、先生方の意欲を高めながら学んでいけるようになっています。  

 一つひとつはコンパクトでシンプルですが、A-1〜5までを見て学べば、フラッシュ型教材の作り方、作り替え方、eTeachersに蓄積されているフラッシュ型教材の使い方、授業での活用のコツ、間違った使い方の例などを、一通り網羅できるようになっています。

特長2 誰でもすぐに簡単に講師になれる!

 「研修パック」の各巻には、『研修時の講師トーク』という台本がついています。パワーポイントのスライドもCD-ROMに収録し、どのスライドを見せながら何を話すかを、台本形式にまとめました。これを使えば、誰でもすぐに簡単に、研修の講師を務められます。パワーポイントのスライドなので、スライドを足したり語句を変更するなど手を加えるのも容易です。レトルトカレーのように、そのまますぐ食べてもいいし、野菜やスパイスを追加するなどひと味加えてもいい。お好みで活用してもらえればと思います。
 

特長3 活用イメージをつかみやすい

 フラッシュ型教材を活用した授業映像を、CD-ROMに多数収録しました。周りにフラッシュ型教材を使っている先生がいないと、フラッシュ型教材とはどんなものか、授業でどう使うのかがイメージできません。間違った使い方をしている先生の授業を見て、誤解してしまう恐れもあります。あれこれ説明するよりも、授業での活用シーンを見てもらうのが一番てっとり早いし、誤解も生まれません。「研修パック」に収録されている授業ビデオを見てもらえば、「こういう感じに使えばいいのか」と、イメージできるはずです。間違った使い方の映像も収録したので、参考にしてください。

特長4 Bシリーズで、製品の活用を促進

 A-1〜5がフラッシュ型教材の一般的な研修教材なのに対し、B-1〜3はチエルのフラッシュ型教材製品を使った研修教材になっています。B-1は『フラッシュ英単語(名詞編/動詞・形容詞編)』『フラッシュ英語表現』に、B-2は『フラッシュ食育』に、B-3は『フラッシュ基礎・基本』にそれぞれ対応しています。

 フラッシュ型教材に限らず、ICTには「導入したはいいけれど、使っていない」という課題が常につきまといます。この原因の一つに、「使いたいけど、使い方がよくわからない」ことが挙げられます。そんな先生方に、チエルのフラッシュ型教材製品の使い方や活用方法を案内するのが、「研修パック」のBシリーズです。日常的にフラッシュ型教材製品を使ってきた先生方の活用ノウハウを凝縮し、発問方法や答えさせ方のバリエーション、活用の場面とそのコツなどを多数提示。Aシリーズよりも実践的な内容になっています。今後も、新製品のリリースに合わせて、対応する「研修パック」も制作していく予定です。

「研修パック」の通りに進めれば、必ずうまくいきます!

 この「研修パック」は、8月時点で延べ1250冊を配布。校内研修や教育センターなどでの集合研修で使ったという報告も、次々と寄せられています。私がお会いしたことのない先生から、「研修パックを使って、研修をしてみました。とてもよかった!」といった、うれしいお便りも届いています。「研修パック」によって、フラッシュ型教材の研修が格段にやりやすくなった証拠でしょう。  

 「研修パック」は無料ですので、まずはeTeachersのホームページ(http://eteachers.jp)から申し込んで、入手してみてください。お手元に届いたら、まずは講師役の先生が台本を読み、スライドを見てください。そしてできれば、「研修パック」で示されている通りに、まずは研修を行ってほしいと思います。「研修パック」は、長年蓄積してきたフラッシュ型教材のノウハウや成功事例を参考に、セリフの一言一句、スライドの一枚一枚を吟味して作り込んでいます。「この通りやれば、必ず研修はうまくいく」と自信を持って言えます。信じて、使ってみてください。

 研修で使ってみたら、感想やご意見をお寄せください。いただいたご意見やご要望を参考に、今後も先生方のニーズに合った「研修パック」を提供していきたいと考えています。

(玉川大学教職大学院 堀田龍也 教授)