「フラッシュ型教材」とは?

文部科学省が公表した「教育の情報化に関する手引」に掲載!

  • 【第1章:フラッシュ型教材の必要性】
  • 【第2章:フラッシュ型教材の効能】
  • 【第3章:フラッシュ型教材研究会レポート】
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【第1章:フラッシュ型教材の必要性】

「新学習指導要領」のもとでは、
「フラッシュ型教材」の活用が不可欠

玉川大学学術研究所・准教授 堀田龍也

 学習内容の大幅な増加、授業時間数の拡大など、大幅に改訂された新学習指導要領。日本の教育力の復活を望む声が多く、大きな期待が寄せられている。だがその一方で、新学習指導要領で増加した学習内容に、学校現場は対応できるのかと危惧する声もある。その救世主となるのがICTの利活用、そして「フラッシュ型教材」であると、玉川大学学術研究所の堀田龍也准教授は言う。

新学習指導要領は、もう始まっている!

 新学習指導要領は、すでに始まっています。完全実施こそ、小学校は平成23年度から、中学校は平成24年度からですが、総則、道徳、総合的な学習の時間、特別活動は、本年度から前倒しで完全実施することになっているのです。
たとえば、ICTの基本的な操作や情報モラルを身に付けることは総則に書いてあるので、本年度から実施していなければなりません。また算数・数学や理科では、新学習指導要領に円滑に移行できるよう、今のうちから教材をそろえたり、授業時数を増やすなどしておきなさいと文部科学省は言っています。他の教科でも、各学校の判断で段階的に移行することが求められています。
ただでさえ多忙な学校は、この移行措置で大わらわになっています。
昭和55年から平成14年まで、学習指導要領は学習内容が減る方向で改訂されてきました。だから新しい学習指導要領へ移行する際も、「今までこの単元は教えていたけれども、次の学習指導要領ではやらなくていいから飛ばしましょう」と、省略すればよかったので楽だったのです。
しかし今回の新学習指導要領では学習内容が増え、今の教科書に載っていない内容を教えなくてはなりません。今まで教えなくてよかったものを教えなければいけないのですから、先生には大きな負担がかかっています。

学校は、さらに多忙に

 新学習指導要領の完全実施が始まれば、学校はもっと忙しくなります。単純に学習内容が増えるだけでなく、新学習指導要領では、新たに「習得したことを活用する学習活動」も行わせなければならないのです。
現行の学習指導要領は、総合的な学習の時間に象徴されるように活動体験重視の傾向がありました。しかしOECDの学力到達度調査(PISA)の結果から、日本の子どもの学力低下、特に習得したことを活用する学習の経験が少ないことが明らかになり、単に活動させるだけでは学習として成立しないのではという懸念が表面化。そこで新学習指導要領は、今までの「習得」と「探究」に加え、習得したことを「活用」する力も身に付けさせることが盛り込まれたのです。
たとえばプレゼンテーションについて学ぶ単元なら、プレゼンの基礎知識を教科書で「習得」し、聞き手を意識する発表方法や写真の撮り方・スライドの作り方といった、「活用」の仕方も身に付ける。その上で、実際にプレゼンを作り発表するといった活動を行い、自分なりに自在に「探究」していけるようにする。知識や技術を「習得」し、その知識を「活用」する学習活動を行い、そこで身に付けた力を駆使して自分なりに「探究」させていく。「習得↓活用↓探究」のサイクルで学びを深めていくのが、新学習指導要領の特徴です。
「探究」は総合的な学習の時間等で行いますが、「習得」と「活用」は教科の授業で学びます。教科の学習内容が増える上に、知識をキチンと教えて習得させ、活用する学習活動も行わせなければならないのですから、これは大変です。「活用」はじっくり考え、行動してこそ身に付くものですから、ただでさえ時間がかかります。確かに授業時数は増えますが、せいぜい週に1時間程度。それ以上に教えることが増えるのですから、授業は今までよりもあわただしくなり、教師は余裕がなくなるのは目に見えています。

だからこそ、ICT

 今までと同じ感覚で授業を進めていたのでは、とても時間が足りません。効率化できるところは効率化して、テンポ良く授業を進める必要があります。知識や技能は、短時間で、みんながわかるように効率よく教えて確実に定着させる。そして浮いた時間を使って、じっくりと子どもに活用させる。こういったメリハリのある学びが、新学習指導要領時代では必要不可欠なのです。
そこで、ICTの登場です。
たとえば、実物投影機を使って、教科書やノートを大きく見せるだけで、わかりやすくなります。「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、ただ大きく見せるだけで、子どもはサッと理解できるのです。理解が早くなり、教師の指示も通りやすくなるから、授業ははかどる。いいことずくめです。だから今、全国的に実物投影機の活用がブームになっているのです。
ICTを使うことで、「習得」の学習がスムーズになり、「活用」のための時間を捻出できる。新学習指導要領に、ICTは欠かせない存在なのです。

「習得」するには、変化のある繰り返し!

 しかし「習得」は、1回教えただけでは定着しません。漢字も計算も、繰り返し何度も練習し、間違った点を明らかにし、間違っている子どもに指導して、「習熟」させなければ身に付かないのです。
今までも、習熟の指導は行われてきました。計算ドリルや漢字の書き取りなどが、その一例です。でも、こういった繰り返し学習は、子どもが退屈したり飽きやすいのが難点。飽きさせないためには、変化をつけるのがいい。たとえば今日はドリルをやったら、明日はプリントを解き、明後日は友だち同士で問題を出し合うなど、学習にバリエーションを持たせるのです。
そのバリエーションの一つとして、フラッシュ型教材は有効です。そしてフラッシュ型教材には、特有の良さもあります。
フラッシュ型教材はクラス全員で取り組むので、学級全体が学ぶ態勢になります。次々表示される問題に即答する緊張感があるので、子どもは集中して取り組みます。また、プリントやドリルと比べてビジュアル性が高く、子どもの学習意欲を高めやすい。出題方法や回答方法に変化をつけやすいので、毎日取り組ませても飽きにくいのも特長です。
先生にとっても、メリットはいっぱいです。フラッシュ型教材の活動では、どの子どもが間違ったか、クラス全体の理解度がどの程度まで来ているかを、肌で実感できます。また授業の初めや終わりの数分間だけ行っても違和感がないので授業に組み込みやすく、毎日行いやすい。単元の中から、しっかり覚えさせたい内容だけを取り出して、繰り返し練習させられる点も便利です。
フラッシュ型教材は、習熟に効く、定着に効く教材なのです。

初めての先生でも簡単に使える!

 新学習指導要領では、全ての教師にICTを活用することが求められています。今までのように、「ICTが苦手だから」「今まで通りのやり方でいい」という言い分は、通用しません。
しかし多くの先生が、いまだにICTの活用に踏み切れないでいるのも事実です。そんな先生方には、簡単に短時間で使えて、しかも目に見える効果を得られるICTがオススメ。そういう意味でも、フラッシュ型教材は最適です。
フラッシュ型教材は、パワーポイントを使って簡単に自作できますし、他の先生が作った問題をコピーして一部だけ手直ししてもいい。自分のクラスの子どもに合った問題を、わずか数分で作れます。そして、簡単に作れる教材で子どもたちは目に見えて成長しますし、子どもたちをしっかり見て子どもたちに合った指導をしたいという「教師魂」も満足できます。
自作する時間や自信がないなら、チエルの「e-Teachers」から教材をダウンロードして、そのまま使ってもいい。これも、ネットワークを使った教材研究という点で、立派なICT活用です。
また、小学校では外国語活動が始まりますが、ネイティブ・スピーカーの発音に親しませたいと思っても、ALTに毎日来てもらうのは難しいですよね。そんなときも、チエルの『フラッシュ英単語』を使えば、ネイティブの音声がパソコンから流れるので、毎日、子どもたちに英語の発音を聞かせてあげられます。

 フラッシュ型教材は、汎用性が高く、簡単に使える便利な教材です。学習指導要領が変わるこの時期こそ、ぜひともこの教材を活用してほしいと思います。

【第2章:フラッシュ型教材の効能】

「基礎・基本の習得」だけでなく、
「学級作り」にも効く

富山大学人間発達科学部・准教授 高橋純

 「フラッシュ型教材」は、知識・技能の理解と定着に効く。子どもが前を向いて集中する。シンプルな教材なので、作成・共有・再利用が容易。このような効果が広く知られ始めているが、フラッシュ型教材の効能は、これだけにとどまらない。その「先」の効能を、フラッシュ型教材に長年関わってきた富山大学人間発達科学部の高橋純准教授に伺った。

フラッシュ型教材は、ここに効く

すでによく知られている、フラッシュ型教材の効果をまとめてみた。

子どもの理解と定着を促す効用
  • 目(文字、写真、イラスト)と耳から情報を得ることで理解が深まる。
  • 繰り返しによって、理解が定着。
  • 子どもの理解度に合わせて難易度などをアレンジしやすい。
  • 知識や技能の定着に効く。
授業態度や姿勢への効用
  • 顔が上がる。目線が前を向く。集中力が高まる。
  • 大きな声が出る。活気づく。
  • 自信がつき、学習意欲が高まる。
授業&授業準備の効率化
  • 作成、共有、再利用が容易。継続しやすい。
  • 短時間での復習や練習が容易で、わずかな時間を有効活用できる。
その他
  • さまざまな教科や学習内容で活用できる。

まさに、ICTの新しい使い方!

 ある校長先生が、こんなことをおっしゃっていました。
「フラッシュ型教材は、学級作りにも効く。クラスに規律が生まれ、学ぶ環境が整う」
フラッシュ型教材を使ったことのある先生なら、この言葉を実感できるでしょう。
フラッシュ型教材は、教える側・教わる側の立場がハッキリした教材です。教師が出題・発問し、その指示にしたがって子どもが答える。これを繰り返しているうちに子どもは自分の立場を自覚し、先生の言うことをよく聞く態度や姿勢が身に付いてきます。みんなで声をそろえて答えることで、まとまりも生まれる。その結果、規律のあるクラスになり、"学ぶ集団"として団結するのです。
また、これは私の印象ですが、フラッシュ型教材に日常的に取り組んでいる学校の子どもは、みんな大きな声であいさつをキチンとできる傾向があります。なぜでしょうか。フラッシュ型教材が、子どもの大事な部分を変化させているのです。
「子どもはほめて伸ばす」とよく言いますが、「子どもをほめる」のは簡単ではありません。成長した点・がんばった点を的確にほめなければ効果はありませんし、的外れなところをほめると子どもの増長を招きます。
でも、フラッシュ型教材を使った活動では、ほめるべき箇所がハッキリとわかります。「大きな声が出たね!」「早く答えられるようになったね!」「みんなの声がそろったね!」と、目に見える成果をしっかりほめられる。子どもも上手にできたと自覚しているし、そこをほめられるととてもうれしい。授業が楽しくなり、自信がわき、がんばろうという意欲が高まる。勉強が苦手だった子どもも、みんなに合わせて声を出しているうちに、わかった気がしてくるし、わかってくる。自信がつき、勉強が好きになってくる。そして子どもたちは、担任の先生を、クラスを、学校を好きになってくる。フラッシュ型教材は、この好循環を生むきっかけになります。元気にあいさつできるのは、学校が大好きで毎日楽しくて、自信にあふれている証拠なのです。
学習環境や学習態度といった、学力を身につけるために欠かせない「土台」作りに、フラッシュ型教材は効きます。ICTの新しい使い方と言えるでしょうね。

なぜ、基礎・基本が定着するのか

 みなさんもご存知の通り、フラッシュ型教材は、基礎・基本の定着に効きます。なぜでしょうか。
学習内容を定着させるには、「変化のある繰り返し」で学ばせることが大切と言われています。「変化のある繰り返し」とは、一つの学習内容を、子どもの理解度に合わせて少しずつ難易度を上げたりしながら、変化をつけて学んでいく方法です。出題方法や回答方法をアレンジしやすいフラッシュ型教材は、この「変化のある繰り返し」に向いています。
しかし、「変化のある繰り返し」は、ただ変化をつければいいものではありません。子どもがつまずきやすい箇所を把握し、発問や答え方をどう変えれば難易度が上がるのかを理解していないと、「変化のある繰り返し」にはならないのです。教員研修のテーマにもなっているほど、難しい手法です。
フラッシュ型教材は、この「変化のある繰り返し」のコツを体験的に学ばせてくれます。
たとえば九九を習い立ての小学2年生に「7×3=?」と出題し、声を出して即答させるとします。「しちさんにじゅういち」と答えさせるのと、「ななかけるさんはにじゅういち」と答えさせるのとでは、どちらが難しいかわかりますか? 正解は、後者。頭の中で九九を暗唱してから言い直す必要がある分、「ななかけるさんは......」と答える方が難しいのです。
フラッシュ型教材を使っていると、こういうコツがわかってきます。さまざまな発問や回答方法で取り組ませて、子どもの反応を観察しているうちに、----最初は「しちさんにじゅういち」と答えさせ、慣れてきたら「ななかけるさんは......」と答えさせよう----と、「変化のある繰り返し」のコツを体験的に学べるのです。事実、フラッシュ型教材を日常的に使っている先生は、「変化のある繰り返し」がとても上手です。
フラッシュ型教材で基礎・基本が定着するのは、「変化のある繰り返し」がしやすいという教材の特長に加え、教師の教育技術もアップして「変化のある繰り返し」が上手になるからだと思います。

「活用」、そして「探究」にも効く!

「フラッシュ型教材を始めてから、基礎・基本だけでなく、習得したことを活用する学習も出来るようになってきた」という話をよく聞きます。全国学力調査テストにおける、A問題(「知識」に関する問題)だけでなく、B問題(「活用」に関する問題)も解けるようになったというのです。一見不思議に思えますが、よく考えれば、当然です。
たとえば、算数の長い文章題を解くとします。基礎・基本がしっかりしていれば、文章題をスラスラ読めて、計算も素早くできるから、時間的にも精神的にも余裕を持って取り組める。結果的に、正解しやすくなります。逆に文章を読むのに手間取り、計算速度も遅ければ、それだけで頭がいっぱいいっぱいになり、間違えやすくなってしまいます。
フラッシュ型教材は基礎・基本の定着に効くが、基礎・基本に"しか"効かないという意見もありますが、それは誤り。基礎・基本をしっかり習得できるから、活用や探究にも効いてくるのです。

教師のICT活用を促す効果も

 新学習指導要領では、授業や授業準備などで教師が日常的にICTを使うことが求められています。しかし、ICT活用に二の足を踏んでいる教師がまだまだ多いのが現状。フラッシュ型教材は、この状況を改善するきっかけになります。
ある学校でこんなシーンを見て、驚いたことがあります。今までパソコンをあまり使わなかったような先生が、校内LANを使って他の先生が作ったフラッシュ型教材をダウンロードし、ササッと自分で問題を作り変えて、授業で使っていたのです。
ICTを当たり前のように、まるで水道の蛇口をひねるような感覚で使っていた。「これこそ、ICTの日常的な活用だ」と感心したことを覚えています。
フラッシュ型教材が校内で流行し始めると、劇的な変化が起きます。教材の共有や貸し借りが盛んになり、多くの教師が校内LANやパソコンなどを日常的に使うようになるのです。フラッシュ型教材は、教師のICT活用を促す効果があると言えます。

さらには、教師の指導力も高める!

 最後に、フラッシュ型教材は子どもだけでなく、教師にも効くことを強調しておきたいと思います。これまでも述べた通り、フラッシュ型教材を使うと、「変化のある繰り返し」のコツを学べ、学級作りの助けにもなりますが、もう一つ挙げておきたいのが「教師の発問力を鍛える」効果です。
フラッシュ型教材は、答えが一つになるような発問をしないと、成り立たない教材です。たとえば、「星条旗」を表示して「これは何ですか?」と発問したのでは、「旗!」「国旗!」「アメリカの旗!」と答えがバラバラになってしまう。「これはどこの国の国旗ですか?」と発問しなければ、フラッシュ型教材の活動になりません。
上手な発問は、指導の基本。わかりやすい指導、子どもが迷わない指示につながる、重要な技術です。フラッシュ型教材を使うことで、この発問力が鍛えられます。フラッシュ型教材を使っているうちに、発問の大切さやおもしろさに目覚めた教師を、私はたくさん知っています。

 「基礎・基本の定着」という効果のほかにも、フラッシュ型教材はさまざまな効果を学校現場にもたらします。論より証拠。ぜひフラッシュ型教材を使ってみて、その効果を体験してほしいと思います。

【第3章:フラッシュ型教材研究会レポート】

見れば、「良さ」がわかる。
使えば、「アイディア」がわいてくる。

現場の先生たちは、フラッシュ型教材をどう活用しているのか。
その生の声を聞くべく、富山大学人間発達科学部の高橋純准教授が主催する「情報教育研究会」を取材した。
参加したのは、富山県内の小学校教員を中心に12名。
そこでは、フラッシュ型教材をより効果的に使うための議論が交わされていた。

「情報教育研究会」ご紹介

「情報教育研究会」は、高橋純准教授をリーダーとした、情報教育に関する研究会。参加者は富山県内の小学校教員が中心で、毎月1回開催され、今年で7年目を迎える。フラッシュ型教材に限らず、情報教育や教科でのICT活用に関する模擬授業の実施や授業案の検討、ディスカッション等を行っている。

使えば使うほどアイディアがわいてくる!

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チエルの『小学校のフラッシュ英単語』を実際に使いながら、コツを話し合う。

 「最初は手動で次のカードを表示できる設定にして、ゆっくり見せた方がいい。慣れてきたら自動で次のカードが表示される設定にして、テンポよく答えさせるといい」
普段からフラッシュ型教材を使っている先生たちだから言える、鋭い意見。チエルのフラッシュ型教材『小学校のフラッシュ英単語550〈名詞編〉』を使って模擬授業をしながら、議論は続いた。
「英語の音声をしっかりヒアリングさせたいから、表示間隔は5秒がいい。2秒間隔では、子どもたちが答える声が英語の音声にかぶってしまって、聞き取れません」
「fiveを発音させるときは、画面にfiveと表示したままにして、"v"を意識させながら指導した方がいい」
なるほど、と思わずうなずきたくなる、指導アイディアの数々。続いて、先生が自作したフラッシュ型教材を使った模擬授業も行われた。動物の名前を英語で答える教材で、アニメーションで動く動物のイラストが、ひときわ目をひいた。
フリーディスカッションでも、フラッシュ型教材の使い方が話し合われた。
「朝のウォームアップに、フラッシュ型教材は最適! 大きな声を出すと、子どもも目が覚めて、頭が回り始める。そのため朝は、全員が答えられる簡単な問題を出題するようにしています」
「授業の冒頭だけでなく、授業がちょっと早く終わった時に『5分余ったからフラッシュやろうか!』と取り組んでいます」
「ずっと声を出し続けていると、子どもも疲れてしまうので、活動時間は5分ぐらいがいい。この列だけ、この班だけ答えるというふうに、メリハリをつけるのも大事ですね」
フラッシュ型教材には、使えば使うほどアイディアがわいてくる特徴があるのだなと感じた。

ひと目見れば、その「良さ」がわかる!

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『小学校のフラッシュ英単語』を使って、模擬授業。

 また、先日行われた富山市の小・中学校の情報教育担当教員が全員参加した研修会についても話し合われた。この研修会ではフラッシュ型教材のワークショップを高橋准教授が行ったが、参加した先生方、特に中学校の先生がフラッシュ型教材のとりこになったそうだ。
「研修を終えて自分の中学校に帰ってきた先生が『すごい教材を知った!』と職員室で話していると、他の先生たちが周りに集まってきて、『国語ならこんな使い方ができそう!』『理科ではこの単元で使えるぞ』と盛り上がったとか。今では、多くの先生が、さまざまな教科でフラッシュ型教材を使っているそうです」との後日談を聞き、先生方も「フラッシュ型教材は論より証拠。見ればすぐに良さがわかるよね」とうなずいていた。
事実、今回ゲスト参加していたモロッコで小学校教諭をしている留学生も、初めて体験するフラッシュ型教材に「これはスゴイ! Good Educational toolだ!」と興奮し、「これはどこで売っているのか。いくらなのか」「他にはどんな問題が収録されているのか」と、熱心に質問していた。フラッシュ型教材は、言語や国境を越えて、見る者をひきつける、「これは使える!」と思わせる力があるようだ。
富山県ではフラッシュ型教材に取り組む学校が急増中で、「フラッシュ型教材を使いたいから、ICT機器を入れてほしい」という要望が出てきているそうだ。今後もその波は広がっていくだろうなと、研究会を見て確信した。

玉川大学 学術研究所・准教授 堀田龍也

富山大学 人間発達科学部・准教授 高橋純