フラッシュ型教材とは

フラッシュ型教材とは何か、特徴について東北大学大学院 教授・堀田龍也先生から学びます。

(再生時間 9:22)

フラッシュ型教材とは

フラッシュ型教材を体験していただきます。わたしが先生、皆さんは児童です。児童はテンション高めですから、テンション高めでお願いします。画面に帯分数を出しますので、すぐに仮分数に直して、大きな声で言ってください。たとえば、1と3分の1のように出しますので、3分の4と大きな声で言います。

もう一度やります。問題を読んでみましょう。「帯分数を仮分数に直しましょう」

1回目と2回目はどちらが簡単でしたか?2回目でしたね。何回かやればできるようになります。1回目で完璧に分からせようとする必要はありません。子供たちが「あ、私これかもしれない」と思うものはまた明日やればいい。先生は「分からなさそうなところがあったら、お友達に聞くといいよ」といえばいいです。毎日毎日繰り返すとよいでしょう。

今は算数でしたが、次は地図記号をやってみましょう。小学校3年生で学びます。聞いてみましょう。一列ずつ指名して、後ろの席に向かっていきます。ほかの人は心の中で答えます。

小学校3年生は8歳ですが、子供たちは覚えています。皆さんも昔覚えたはずです。学習指導要領に載っていますから。覚えたことを忘れないようにすることがなかなか実施されていないということです。「忘れないようにする」、一度覚えたことを確認するためにフラッシュ型教材を使います。

ほかにもフラッシュ型教材があります。昔フラッシュ・カードってありましたよね。英語でいうと中学校の英単語を覚えるものや、地図記号を覚えるものなどがありますね。
フラッシュ型教材は、PowerPointのスライドにしたようなものだと思えばよいでしょう。たとえば、かけ算のように九九をどんどん答えさせるもの。中学校の数学では(-2)の二乗のような計算は、暗算でさっと答えられるようにします。ぱっと答えられるようにしないと、式の展開でつまずいてしまいますから、このくらいの計算はさっとできてほしいですよね。計算は難なく出来るようになっていないと、じっくりと考えることができませんから、その前段階の基礎的な部分はしっかりと身につけさせたいですね。上の句を言わせて、下の句を言わせるようなものもあります。


 
たとえばこれは?(参加者が「フランス」と答える)……そうですね。というように、先生が少し間を置いてリアクションしないと、子供たちは「あっているのかな?」と思ってドキっとしますよね。あるいは、皆で言わせたり、列で言わせたり。リアクションを色々変えますよね。教室で授業をしている教師はそういった細かい授業技術をたくさん使っています。でも、そうしたノウハウを全部教材に入れようとすると、教材を作るのはとても大変になりますよね。教材は提示するだけで、リアクションでふだんの教室の盛り上がりを作っていきましょう。これは授業力向上にもつながるので、若手の先生が子供たちを盛り上げて勉強させようとするときにも非常に役に立ちます。
いま、一通りお見せしましたので、フラッシュ型教材がどういうものかが分かったと思いますので、お隣同士で話し合ってみてください。
(話し合いの時間)
はい、やめましょう。では、聞いてみましょう。どんなものがフラッシュ型教材にできそうでしょうか?(「都道府県の位置や名前」、「類義語や対義語」などの意見が出る)。

色々出来そうですよね。たとえばこういった教材。県名を出しますから、県名を読みましょう。
 

簡単でしたね。次は県庁所在地を言ってみましょう。

 

次は名物を言ってください。

(参加者は名物の食べ物や観光地などを列挙して、色々な答えが考えられることに戸惑う)なかなか答えられないですよね。だから、授業では「地図帳を開いて調べてみようか?」とつなげることができます。フラッシュ型教材は基本的には、県名をそのまま読ませたり、県庁所在地を言わせたり、といった答えが1つに定まるものを反復練習するのに使います。今のように応用編として答えが1つでないものを提示して、話し合いにつながるようにすることもできます。ただし、これは応用編です。今日のセミナーではフラッシュ型教材の基礎・基本を学ぶので、単純に答えられるものをします。単純だけど意外と奥が深いということが分かります。
このあと、模擬授業を見てもらって、つくる体験をして、コツを理解してもらいます。休憩のあと、別の模擬授業を見てもらって、ポイントを解説します。まずは趣旨説明でした。